2024年01月11日(木)

「私が、神に呼ばわると、主は私を救ってくださる。夕、朝、真昼、 私は嘆き、うめく。すると、主は私の声を聞いてくださる。」 詩篇55:16



ダビデが、「私の心は、うちにもだえ、死の恐怖が、私を襲ってい
ます」と訴えた。悪者の迫害があると。「恐れとおののきが私に臨
み、戦慄が私を包む」と。非常に苦しい状況にあった。この状況か
ら逃げ出したいが、逃げる事ができず窮地であった。迫害も苦しい
が、更にダビデを苦しめたのは、同輩や親友の自分への裏切りだっ
た。

「私をそしる者が敵ではない、それなら忍べた、そうではなく、私
の同輩、私の友、私の親友のお前が」。ダビデは、自分の気持ち
を、心の状態をありのまま言い表している。私たちも、苦しみの中
で、自分の殻に閉じこもるのでなく、主に気持ちを率直に素直に叫
ぼう。ダビデは、苦しみから逃避したい思いもそのまま告げる。

「鳩のように翼があったら、飛び去って休むのに。のがれ場に急ぎ
たい」と。苦しみには忍耐しなければならないのでは。いやダビデ
は、まずありのままの気持ちを、主に告げている。死の恐れ、孤
独、受け止められないほどの辛い状況、それらを認めた時、ダビデ
は上を見上げた。自らの行き詰まりと厳しい状況の中で、「重荷を
主にゆだねる」というところへ導かれて行った。

負い難い重荷を、主に明け渡し委ねる時、目の前の事態が導かれて
行く。苦しむのは委ねられない時だ。問題に押しつぶされそうで、
主も見えなくなる。明け渡せるように、助けを求めよう。「主は心
配して下さり、決して正しい者がゆるがされるようにはなさらな
い」と。
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愚痴のような弱音も恨み言もダビデのように弱いままで支えてくだ
さる主に告げよう。ありのままを祈っていると不思議に次の一歩が
整えられる。主の慰めを受け取り思いを委ねて行ける。