2024年12月11日(水)

「 主を待ち望め。その道を守れ。そうすれば、主はあなたを 高く上げて、地を受け継がせてくださる」詩篇 37:34


サウル王が罪を犯して、王位を退けられた時に、主により、ダビデ
が選ばれた。祭司サムエルが遣わされ、少年ダビデに会った。ダビ
デはサムエルから油注ぎを受け、主の霊がダビデの上に激しく下っ
た。イスラエルの王と定められていたが、ダビデには厳しい下積み
時代があった。

ダビデは忠実に誠実に、主とサウル王に仕えた。ゴリアテを倒した
までは、サウルの愛顧を受け良かったが、ダビデの戦いでの勝利に
次ぐ勝利で、サウルの妬みをかう事になった。女たちが笑いながら
くり返し「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った」と歌った。こ
れがサウルを激怒させた。

「サウルは千を打ち」だけなら良いが、「ダビデが万」が怒りで、
サウルのプライドはズタズタだ。結果、サウルはダビデを憎み、殺
害のためつけ狙うようになった。妬みは、人を変えてしまう。ダビ
デは槍を投げつけられた事もあり、いつ殺されるかわからない、絶
えず狙われ、死と隣り合わせの日々は、どんなに恐怖で不安だった
ろう。

ダビデはサウル王に対して何も悪い事はしていない。忠実な良い部
下だった。しかしこの期間により、主に拠りすがるダビデは、忍耐
と信仰が練られ培われて行った。サウル殺害の機会があったが、自
分で手を下す事をせず、じっと主を待ち望んだ。この厳しい苦しい
試練を通して、委ねる生き方が培われた。

私たちも、極めて厳しい苦しい状況を通る。それはゆだねる生き方
が、身につけられるためだ。実地訓練であり、通らなければ、決し
て身につかないものだ。主に拠り頼んで行こう。主を真に経験して
行ける時だ。
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試練の時に主に最も近づけられる経験をする。そこで与えられた信
仰は力だ。御霊に導かれたダビデの祈りを詩編から学ぼう。主を頼
り委ねて歩もう。