2008年06月10日(火)

「しかし百人隊長は、パウロのことばよりも、航海士や船長のほうを信用した」使徒27:11

パウロがローマへ護送される途中、
船はクレテの良い港に着いた。そ
こで人々は冬を越すのに、この港
よりもっと良いピニクスまで進も
うとの意見だった。しかし、祈り
の中で示されたパウロは、この航
海は危険で積荷や船体だけでなく、
命にまで危害が及ぶと強く反対し
た。しかし船の人々はパウロの言
葉を信じず、決定権を持つ百人隊
長も、パウロより経験深い航海士
や船長の言う事を信用し、それに
従って出帆した。そして案の定、
暴風に巻き込まれた。私たちも信
仰生活で、常に二つの声が聞こえ
て来る。二つの思いがふつふつと
湧き上がる。一つは御言葉を通し
て、聞こえて来る神の御声であり、
もう一つは自分の経験や知識、自
分の思い、判断から聞こえて来る
肉の声だ。それは世の価値観に基
づいていて、見えるところから判
断する声だ。結局のところ、どち
らの声を選択するかにかかってい
る。彼らは暴風に会い、なすすべ
なく積荷を捨て、船具も捨て、助
かる最後の望みも絶たれようとし
ていた。その時、人々は初めてパ
ウロの言葉に思いが至った。パウ
ロは「すべて私に告げられたとお
りになると、私は神によって信じ
ている」と人々を励まし、紆余曲
折の末、彼らは全員その通りに助
かった。今、あなたも自分の思い
に傾いているなら、聞くべきは神
の御声だ。
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いつも神様との密なる交わりの時
や、導きを求めているだろうか。
長年培ってきた肉の声に従いやす
い弱い者だからこそ、今朝もまた
静まって御声を聞こう。