2012年04月09日(月)

「イエスは彼が伏せっているのを見・・彼に言われた『よくなりたいか』」ヨハネ5:6


主は、38年病気にかかっていた男性に、「よくなりたいか」と問われた。普通、答えは「はい、よくなりたいです」か「いいえ、よくなりたくありません」だが、彼の答えは違った。「池の中に私を入れてくれる人がいない」と自分に介助者が無く、「行きかけると、ほかの人が先に降りて行く」と、皆が我先にと自己中心で、だから自分はどうにもならないと嘆いた。38年の間、この状況で、介助者なく、伏せったままだと。「よくなりたい」との意欲も失せて、絶望の中にいた。

しかし、主はそんな彼に、人のせいにするな、言い訳するなと言われたのではなく、「起きて、床を取り上げて歩きなさい」と言われた。すると、彼は「すぐに直って、床を取り上げて歩き出した」。主は、彼の底にあった「よくなりたい」との思いを、引き出して下さった。彼は、その主の言葉を信じて、起きようとし、床を取り上げて歩こうとしたから、それが彼の身に成就した。

主は、あなたの前に立ち、あなたにも語っておられる。「よくなりたいか」と。いつも失敗して、何度やってもだめだった。これからもだめだろう。直るわけがないと、諦めてしまっているだろうか。 失望落胆している私たち一人一人に語って下さっている。主の語りかけに、耳を傾けて行く時に、「よくなりたい」との心の奧の思いに、今一度気づかせて下さる。
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よくして下さるのは主だ。主が「よくなりたいか」と問うて下さる。自分の努力や知恵やまた周囲の状況に期待できなくとも「よくなりたい」を主を頼り、主に真っ直ぐに応答していこう。