2013年02月06日(水)

「『帰って行きなさい。あなたの息子は直っています』その人はイエスの言われたことばを信じて、帰途についた」ヨハネ4:50


主のもとに、カペナウムから王室の役人が訪れた。ヘロデ王の宮廷官吏であり、地位も名誉も財もあった、しかし、どうにも出来ない事態が起きた。息子が病で死にかけていた。どんな医者も直せなかった。主の噂を聞き、この方なら助けて下さるのではと、30キロの距離を必死の思いでやって来た。

息子の癒しを願うと、主は「あなたがたは、しるしと不思議を見ないかぎり、決して信じない」と答えられた。「あなたがたは」であり、彼だけでなく周囲の人々への言葉でもあった。ただ奇跡を見て喜ぶのではなく、主が救い主であることを信じ、主に信頼することを求められた。役人は、続けて息子の癒しを願ったが、「主よ」に変わっていた。

それに応答して、主は「帰りなさい。あなたの息子は直っている」と言われた。すると、彼は、主が言われた言葉を信じて、帰途についた。彼にとり、息子が直る事だけが関心事であり、必死であり、信じる信じないなど、どうでも良いことだった。しかし、主は、主を信じる信仰へと彼を導かれた。

御言葉に従い帰って行くと、途中でしもべから息子が直った事を聞いた。御言葉を聞いた同時刻である事を知り、彼も彼の家族も皆信じた。息子の危機により、主は一家を主を信じる信仰へと導かれた。私たちも御言葉に従う時に、みわざを見る。そしてその度に信仰が強められて行く。示されて言葉に従おう。
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30キロの道のりを、み言葉だけでは安心できず「主よ一緒に来て下さい」と確かな結果を求める自分の不信仰をこの箇所で示される。様々な出来事を通し、主は信仰を強めて下さる。