2016年01月10日(日)

「そして彼女はみごもった。彼女は自分がみごもったのを知って、 自分の女主人を見下げるようになった」創世記16:4


主は、アブラハムに「あなた自身から生まれ出て来る者が、あなた
の跡を継がなければならない」「星を数えることができるなら、数
えなさい」「あなたの子孫はこのようになる」と言われた。しかし、
現実になかなか子供が与えられなかった。

そんな時にサラは考えた。これは自分ではなく、女奴隷によって子
供を持つ事が御心なのではと。主が言われたのは、そういう事なの
では。それで、当時行われていた風習により、女奴隷によって子供
を持つことを、アブラハムに提案した。アブラハムは、サラの申し
出という事で受け入れた。

その結果、ハガルはみごもった。しかし秩序が狂うと、必ず問題が
生じる。ハガルは、不妊の女主人を見下すようになり、サラは、そ
んなハガルに怒りを燃やし、敵対し、いじめた。ハガルは余りの辛
さに逃亡する。

だがそこに主が関与され、ハガルは従い、女主人のもとへ戻り、イ
シマエルを産んだ。アブラハムとサラは、主の約束を待てずに、自
分たちの思いで、イシマエルを産み出してしまった。サラは、主の
言葉をそのまま受け取らずに、自分の思いで解釈し行動した。そこ
で間違ってしまった。

自分の思いで、御言葉を読み取るなら、御心からそれてしまう。都
合の良い言葉を取り出し、都合の良い解釈をし、正反対の方向へ行
ってしまう。祈りをもって御霊に拠り頼みつつ、御声に耳を傾けよ
う。御霊は正しく導いて下さる。

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肉で行なった事柄は、一見うまく行ったように、見たところ成功の
ように思うが、秩序が狂うので必ず問題が生じてくる。しかし尚も
主のあわれみは尽きず、痛い学びだが、御霊に従うこと、主に拠り
頼むことの大切さを身をもって知る。