2020年10月10日(土)

「ダビデは言った『恐れることはない。私は、あなたの父ヨナタン のために、あなたに恵みを施したい。あなたの父祖サウルの地所を 全部あなたに返そう。あなたはいつも私の食卓で食事してよい』」 Uサムエル9:7



メフィボシェテはサウル王の息子であるヨナタンの息子で、サウル
王の孫だった。当時、王が代わる時には、前王の一族は皆殺しにさ
れた。いつ反乱を起こされるかわからない危惧のためだった。まし
て、サウルはダビデ殺害に燃えて、ダビデは命をつけ狙われ、実際
何度も殺されかけた。

メフィボシェテはそれもわかっていて、ダビデに殺されても当然で
あり、身を潜めていた。しかしダビデはサウル王の息子で、王子で
ありながら、ダビデの身を守り、命を助けてくれた親友ヨナタンと
の約束を果たしたいと、メフィボシェテを王宮に招き入れた。サウ
ルの土地をすべて返し、王宮で生活し、他の王子と同様に、自分と
共に食事をするよう言った。

「私の食卓で食事をしてよい」とは家族の一員とするという事だ。
サウルの子孫であり、更に両足が不自由で、王のために何の役にも
立たないメフィボシェテは、なぜ自分が?そんな待遇を?殺されて
当然の身であり、非常に戸惑い驚いた。このメフィボシェテは、私
たちの姿だ。御父に敵対し、罪を犯し、「罪の支払う報酬は死」で
あり、永遠に滅んで当然の者だ。

その私たちが、ただ御子の十字架の贖いのゆえに、無罪放免とされ、
永遠に神の子供とされる。そして主の食卓で食事ができる者とされ、
豊かな交わりの中に入れられた。何という待遇であり恵みだろう。
彼は「いつも王の食卓で食事をした」通り、私たちもいつも主の食
卓で溢れる恵みと祝福を味わおう。

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ダビデはメフィボシェテへの殺害が通常だった。それが真逆の「あ
なたに恵みを施したい」は、主の私たちに対するお心だ。何と有難
い事だろう。「なぜ、それほどまでして下さるのか」を思う時、感
謝が湧き上がる。主の食卓につける、法外な恵みをしっかり覚えよ
う。