2021年09月09日(木)

「この悩む者が呼ばわったとき、主は聞かれた。こうして、彼らはすべての苦しみから救われた」詩編34:6



ダビデの詩編で、私たちは、どんなに慰められ励まされ、力づけら
れる事だろう。ダビデは、詩篇のこの箇所でまず「私はあらゆる時
に、主をほめたたえる」と言った。「あらゆる時」だ。つまり、喜
び楽しみの時、順境の時だけでなく、辛い、苦しみ悲しみの時も、
「すべての時」だ。

実際ダビデは、この時はとんでもない悲惨な状況だった。サウル王
から理不尽な妬みにより命を狙われ、逃亡中だった。そんな中、窮
地に陥り、何とサウルの敵であるガテ王アキシュのもとに身を寄せ
た。しかしその部下たちがダビデの正体を知っていて、王に告げた。
恐れたダビデは追い詰められ、身の危険を感じ、何と気違いの振り
をした。

気が狂った演技をし、ひげによだれをたらし、屈辱的な、惨めで最
悪だ。アキシュからも追い出され、ほら穴に逃げ込んだ。何という
苦しく辛い状況だろう。その直後に、「私は主をほめたたえる」と
言ったのだ。「私の口には、いつも主への賛美がある」と。順境で
喜びと楽しみの時に、賛美するのは、誰でもする。

しかしそうではなく、恐怖で、惨めで、弱く、窮地の、苦しみのま
っただ中で、ダビデは主への信仰に立って、賛美した。このような
状況では、落ち込み、気力も萎え、愚痴と不満でいっぱいが普通か
も知れない。しかしダビデは主を信頼していた。主は共におられる。

最悪の状況の中で、主を仰いで行った。その時に、主は答えて下さ
った。「この悩む者が呼ばわったとき、主は聞かれた」。私たちも、
主を呼ぶ時、主は答えられる。主を呼び、主は答えて下さる、この
繰り返しの中で、少しづつ〃主への信頼が、確実に着実に深められ
て行く。
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主の使いは主を恐れる者の回りに陣を張ると、ダビデのように主を
信じ抜き、試練を通して、更に豊かな祝福を、主の素晴らしさを味
わい見つめる者となろう。