2024年03月10日(日)

「イエスは彼らに言われた。『どうしてそんなにこわがるのです。 信仰がないのは、どうしたことです。』」マルコ4:40



漁師だった弟子たちは、漁のプロであり、舟の舵取りなど、たやす
い事であった。毎日〃漁に出ているわけで、何の問題も無かった。
湖を渡る時も、自分たちの力で、ゆうに向こう岸に渡れると思って
いた事だろう。しかし、湖の真ん中で嵐に会い、岸に戻る事もでき
ず、あがき、奮闘した。

自力ではどうにもならない状況に直面し、初めて主に助けを求めた。
それまで主の助けを必要とせず、自分たちだけで、間に合ったのだ。
どうにもこうにもならず、自分たちの限界と無力を認めて、「主よ。
助けて下さい」と求めた。すると主は起き上がって、風と湖をしか
りつけられた。

その時、舟が沈没しかけの暴風雨がピタリと止んだ。彼らは嵐に会
って、パニックだった。自分たちの長年の漁師としての経験も、自
負も何の役にも立たなかった。「助けて下さい」の求めで、主は起
き上がり、奇跡をなし、救って下さった。私たちも人生の大嵐に会
う。懸命に舟をこぎ、自分で何とかしようとして、あがきパニック
になる。

様々な悩み問題を自分で解決しようとして、もがいていないだろう
か。「その人は悪い知らせを恐れず、主に信頼して、その心はゆる
がない」とあるが、苦難の時は、自分でどうこうするのでなく、ま
ず主に「信頼すること」が答えだ。試練は来るが、その時に、主に
信頼するという道が備えられている。恐れも不安も煩いもありのま
ま告げよう。導きを与えて下さる。

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試練に会った時は、とにかくまずは、動くなと言われる。「やめよ。わたし
こそ神であることを知れ」と。どうしてもバタバタ動き回ってしまい、ますま
す平安が失せる。まず落ち着いて、主を信頼せよと言われる。まず祈れ
と。これが肉は強くなかなか難しい。が、失敗しつつも、まず祈りを覚えよう。