2024年10月10日(木)

「彼女にマリヤという妹がいたが、主の足もとにすわって、みこと ばに聞き入っていた」ルカ10:39



主が来られた時、マルタはもてなす準備をし、マリヤは主の足もと
に座し、み言葉に聞き入った。その後、主が過ぎ越しの祭りの6日
前に、又、ベタニヤに来られた。人々は晩餐の用意をし食卓につい
た。その時にマリヤが、非常に高価なナルドの香油の石膏の壺を持
ってきて、その壺を割り、主の頭に香油を注いだ。
300グラムだった。家は香油の香りで満ちた。

するとイスカリオテのユダが言った。「何のために香油を無駄にし
たのか。なぜこの香油を300デナリで売り、貧しい人々に施さない
のか」と。しかしこのユダは、貧しい人々の事を思っていたのでな
く、収められたものを盗んでいたからだと。当時の給料が1日1デ
ナリであり、給料300日分で、300万円位だろうか。非常に高価なも
のだった。

マリヤはその壺を割ったので、もう元に戻る事なく、全部を使い切
った。一滴も残さず主に献げきった。マリヤの主への献身だった。
主はマリヤをかばわれ、そのままにと。「わたしのために立派な事
をしてくれた」と。埋葬の準備にと、わたしのからだに前もって油
を塗ってくれたのだと。世界中で福音が語られる所では、マリヤが
した事も語られると称賛された。

マリヤの行為は、今から十字架に向かわれる主を、どんなにお慰め
した事だろう。なぜマリヤだけが、主の贖いの十字架を理解でき、
時も悟れたのだろう。マリヤが主の言葉に「聞き入って」いたから
だった。一言も、もらすまいと真剣に。私たちも、ます御声をよく
聞く事により、主が望まれる時に、主が喜ばれる事を行なって行け
る。
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無くてはならないただ一つのものを大切にと主は言われる。日々、
忙しく思いがめぐる中で、主の御心を悟るために静かに主のそば
に座ろう。新しい心で御言葉に聞き、導かれていきたい。