2009年02月07日(土)

「イエスは弟子たちに、『さあ、向こう岸へ渡ろう』と言われた」マルコ4:35


ガリラヤ湖はすり鉢状で周囲は山に囲まれているため、突如の嵐が発生するそう
だ。この日、主は「さあ、向こう岸へ渡ろう」と言われた。

その言葉に弟子達は舟を出した。主は舟に乗った途端、熟睡された。それほどの
疲労であった。主が眠られた後、突如の嵐が起こった。凄まじい突風に舟は揺れ、
まさに湖上で小さな舟は木の葉のごとくだ。舟は波をかぶり、水で一杯になっ
た。

今にも浸水転覆だ。プロ漁師ですら驚き慌て、身の危険を感じ、恐怖でパニック
だ。半端な嵐ではない。しかし、この大騒動の間中、主はともの方でぐっすり眠
っておられた。全き平安の中におられた。

荒れ狂う大嵐の中に、主がおられる。何と嬉しい事だろう。何と安堵で喜びだろ
う。弟子たちのパニックの原因を、主は「信仰」だと言われた。「信仰がないの
はどうしたことです」と。

主は「向こう岸へ渡る」という父の御旨が成ることに、信頼し委ねておられた。
舟に主がおられること、「向こう岸へ渡る」との御言葉があること、そこを見続
けておれたらどんなに幸いだろう。

弟子たちはこうであったが、主に従い舟に乗り、主と共に漕ぎ出した事は良かっ
た。大嵐でパニックになり、取り乱しはしたが、しかし、主の偉大なみわざを見
た。自然界をも支配される、主の権威と御力を見た。

あなたにも、目の前に一歩、御心が示されているだろうか。「さあ、向こう岸へ
渡ろう」と。岸にとどまったままでは、嵐に会う事も、沈みそうになる事もない
が、主の御力を知ることもない。主の舟に乗り、一歩を踏み出そう。
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御心を示されているなら、漕ぎ出そう。御心を行なう中で、突風があり、嵐に会
うかも知れない。しかし、自然界をも、支配しておられる主の権威と御力を知
る時とされ、御言葉の力を味わい知る時とされる。