2011年10月09日(日)

「王は追放された者を戻しておられません・・どうか追放されている者を追放され たままにしておかないように」Uサムエル14:13


ヨアブは、テコアから知恵のある女を連れて来た。ダビデはアムノンの死をいつ
までも嘆き悲しみ、アムノンを殺害したアブシャロムを追放したままだった。ヨ
アブはその女を用いて、ダビデに何とかアブシャロムを戻させるよう画策する。

女は知恵のある事を言った。「私たちは必ず死ぬ者」だと。地面にこぼれた水は
もう決して集めることはできない。元には戻らない。死んでしまったアムノンは
もう戻っては来ない。しかしアブシャロムは生きている。彼まで失ってもいいの
かと。

「追放されたままにしておかないよう、ご計画をお立て下さい」アブシャロムを
何とか戻すよう、考えて欲しいと。女はダビデに言った「あなたさまには、神の
使いのような知恵があり」と。知恵とは、相手を赦すことであり、和解すること
だ。

ダビデはアブシャロムが戻る事は許すが、「私の顔を見ることはならぬ」と決し
て会おうとしなかった。「二年間、エルサレムに住んでいたが、王には一度も会
わなかった」とのアブシャロムの言葉の通りだ。この後も、父子の間に、もめ事
が起こって行く。子は父に謀反を起こす。ダビデは、悲しみと苦しみを更に重ね
る事になる。

赦せない心は、害を広げて行く。まず赦せない心を、主に持って行き、助けて頂
こう。「追放されたままに」している、赦せずに放置している事態は無いか。主
に助けを仰ごう。

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赦せない心は、自分が苦しく辛い。ふたをしているものがあれば、そのまま主の
もとへ持って行こう。主が助けて、みわざをして下さる。そのために主がおられ
る。苦い心を、平安に変えて下さる。自由にして下さる。