2012年07月09日(月)

「ハンナは立ち上がった・・彼女は主に祈って、激しく泣いた」Tサムエル1:9


当時は霊的指導者がおらず、人々は悪に走り、道徳的にもひどく堕落し、霊的な暗黒時代であった。人々は主に従わずに、自分の目に正しいと見える事を行ない、肉の思うままに、わがままに生きていた。神はこの暗黒の中で霊的指導者を起こそうとされた。そのためにハンナを選ばれた。

そのハンナは悲しみと苦しみに打ちひしがれた女性だった。不妊であったが、当時不妊は神の呪いとの迷信があり、周囲からもそう見られ、その苦しみは尋常ではなかった。又、それはハンナを憎むペニンナからのいじめの標的となった。神に祝福されていないのだろうか?神の御心がわからず苦悶の日々であった。ハンナの痛みは頂点に達し、それを祈りにもって行った。

主の御前に行き、激しく泣きじゃくり祈った。なりふり構わず心を注ぎ出した。悲しみ、辛さ、人々の目、ペニンナのいじめ、夫にも理解されない孤独、神の御心がわからない苦しみ、神はどう思っておられるのか。それらをことごとく神に訴え、告げた。そして「安心して行きなさい・・願った願いを叶えて下さるように」との祭司の言葉に、神に受け止められた確証を得た。

全き平安を得、彼女は180度変わり、表情はすがすがしく、食事を摂る事ができた。ハンナの産みの苦しみの祈りにより、サムエルが生まれた。苦しみを祈りに持って行こう。大きな祝福が備えられている。
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ありのままを注ぎだし自分の問題の全てを主に聞いていただこう。素直な求めを主に注ぎだし、そして主のご支配に任せられるよう祈ろう。答えはすぐではなくても、主はいつも近くに共にいて下さる。