2012年11月07日(水)

「人から出るもの、これが、人を汚すのです。内側から、すなわち、人の心から出て来るものは、悪い考え、不品行、盗み・・」マルコ7:20


人間の罪は、外側の問題ではない。外側から来て、ウィルスのように身体に入るのではない。私たちの内側から、心の中から生じて、外側に出る。だから汚れや罪は心に宿る。「これらの悪はみな、内側から出て、人を汚すのです」の通りだ。外側は関係なく、自分の内側から出て来る。

アダムとエバの息子カインは、心の中から出て来る悪い思い、妬みや怒りに支配されて、飲み込まれて、弟アベルを殺してしまった。まず心の中から、内側から出て来る悪い考えが、殺人という行為に及んでしまった。これはカイン本人の問題であり、アベルは関係が無い。しかし、アベルの献げ物が神に受け入れられ、自分の献げ物が退けられたという、その事態しか見えず、心の内に湧き上がる、悪い考えに目が向かない。その怒りが外側のアベルに向いた。

私たちは、怒りや憎しみ、敵対心が出て来る時、その原因を外側にあるとしか思わない。そうとしか見えない。相手が悪いから、自分が憎んでいるとしか見えない。憎んでいる自分の罪にはいっさい目が向かず、相手のせいと、相手を責め続ける。そして心は苦しく平安が無い。実は、自分の問題を人のせいにしてしまっている。自分の問題であり、自分の罪であると受け止める時、主の十字架により、解決へと導かれる。答えがそこにある。心が解放され、自由にされる。
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外からの問題と必死で戦っている限り、次々とわいて来る内からの罪は見過ごされ増えて行く。そこにある自分の罪を主にしっかりと認めよう。主によって自分が変えられることが勝利だ。