2014年06月08日(日)

「主はきょう、あなたを私の手に渡されましたが、私は、主に油そ そがれた方に、この手を下したくありませんでした」Tサムエル2 6:23


サウルは、妬みのゆえにダビデをつけ狙い、殺害しようとしていた。
ダビデは、サウルが追って来た事を知った。斥候を遣わし探らせる
と、サウルは陣営で寝ている事がわかった。それで行ってみると、
サウルや兵士達も皆、眠っていた。アビシャイは、「今こそ神が与
えた絶好の機会、自分が槍で刺し殺します」と進言した。

しかしダビデは許さなかった。決して手を下さなかった。その理由
は、サウルが「主に油を注がれた王」であるからだった。だが、サ
ウルの行動は、主の御心に反する事も知っていた。それで、その事
について「主は生きておられる。主が、必ず彼を打たれる」と言っ
た。

ダビデは、裁きを主にゆだね、決して自分で復讐しようとはしなか
った。そのしるしとして、サウルの枕元にある槍と水差しを持ち帰
った。「主が彼らを深い眠りに陥れられたので」、全員、誰一人全
く気づかなかった。眠りをも支配し、眠らせたのは主だ。すべてが
主の主権の下にある。

サウルはダビデが二度までも、機会がありながら、自分を殺さなか
った事を知る。サウルは「わが子ダビデ。おまえに祝福があるよう
に」と、とうとうダビデを祝福した。そして、サウルは二度とダビ
デを追うことをしなかった。

自分で復讐せずに、主に信頼し、主に委ねて行くダビデの命を、主
が堅く守られた。「復讐はわたしのすることである。わたしが報い
をする」との主に、裁きを委ねよう。

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ダビデの信仰、主への従順は、とうとうサウルの攻撃を止めさせた。
ダビデがどこまでも主に従った結果だった。自分が手を下さず、主
に委ねて行く時、主がわざをされる。肉の思いは強いが、主に助け
を求めて祈ろう。従えるよう助けて下さる。