2014年10月09日(木)

「サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って、聞き届けられました。しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。」ルカ22:31



ペテロは、「全部の者がつまずいても、私は決してつまずかない」
と言った時に、主は「鶏が鳴く前に、三度わたしを知らないと言う」
と。尚もペテロは「御一緒に死なねばならなくなっても、あなたの
ことを知らないなどとは決して申しません」と重ねた。

しかしそのペテロは主が捕らえられた時に、逃げて、主の言葉の通
りに三度裏切ってしまった。だが、主はペテロの裏切りを予めご存
じであった。そのため予告するだけでなく、主は先回りして、彼が
立ち直れるよう整えておられた。それは「わたしはあなたのために
祈りました」との執り成しの祈りであった。

ペテロが裏切らないように、失敗しないようにという祈りではなく
て、裏切った後に立ち直れるようにとの祈りだった。ペテロには取
り返しのつかない、生涯の大失敗だった。しかし、主は、ペテロを
後の諸教会のリーダーに定めておられ、ペテロ自身が気づいていな
い弱さを取り扱われた。「主が振り向いてペテロを見つめられた」
時に、主のお言葉を思い出し、号泣した。

すべてをわかっておられたにかかわらず、主の決して変わらない愛
に触れた時に、泣き崩れた。ペテロは変えられて行く。私たちにも、
この主の何があろうと決して変わらない愛と、主の祈りがある。ど
んなに失敗しても、その失敗をも益とし、祝福に変えて下さるのは、
何という恵みだろう。
-----------
失敗により砕かれ肉の弱さを自覚し、失敗のたびに自分に頼らず主
に頼ることを学ぶ。こころみのときにには、この主の祈りが背後に
ある。何と深いご愛だろう。