2019年06月08日(土)

「愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せな さい」ローマ12:19



人から傷を受けた時、赦せない思いでいっぱいになるだろうか。そ
れは憎しみとなり、敵対心となる。相手への処罰感情がどんどん強
くなる。生まれつきの性質は、何倍にもして復讐したいと思う。復
讐心はどんどん膨らむ。繰り返し繰り返し思いを反すうする事で、
憎しみはモンスターとなって行く。

しかし自分自身は平安が全く無い。心は苦しくてたまらない。赦せ
ない思いは、ますます自分自身をむしばんで行く。辛いのは自分な
のだ。だが相手が悪いせいで、自分はこんなに苦しいとしか見えず、
辛いのは相手のせいだと思う。ますます悪循環になって、相手を憎
むことになる。

主はどう言われるのか。自分で処罰するなと言われている。それは、
罪を無かった事にすることではなく、大目に見ることでもなく、諦
めることでもない。自分で復讐するな、神の怒りにまかせよと。
「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする」と。処罰
感情を、その思いを、主の御手にゆだねることだ。相手の悪を、主
が正しくさばかれる。

だから、「わたしにゆだねて、あなたが復讐するな」と言われてい
る。処罰感情や憎しみは、自分で牢獄に入るのと同じだ。四六時中、
囚われの身で、がんじがらめだ。楽しい時も、それを思うと影を落
とし、途端苦しくなる。何も楽しめない。しかし主に明け渡し、ゆ
だねる時に、自分自身が自由にされ、牢獄から出ることになる。解
放される。委ねられるよう祈ろう。

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主は悪を見ておられる。ご存じだ。受けた傷もご存じでいて下さる。
「復習はわたしのすること、わたしが報いをする」と言われ、だか
ら「自分で復習するな」と。私たちのする事は、主に委ねることだ。
処罰感情で難しければ、委ねられるよう祈ろう。助けて下さる。