2020年01月09日(木)

「『・・それがあなたに何のかかわりがありますか。あなたは、わたしに従いなさい』」ヨハネ21:22



人は、心の底では、自分に無いものを求めていると言われる。
「自分も〜〜のようであれば」と。違う境遇や、違う成育歴や、違
う才能や性格を求めていると。しかし、それなら今の自分を否定す
ることになってしまう。いつも言われるようにバラが百合になりた
い、足の裏が目や口になりたい・・と。しかしバラと百合は、好み
の違いはあっても、優劣は無い。

足の裏と目も優劣は無い。役割が違い、どちらも無くてはならない、
不可欠だ。一流レストランはその良さがあり、おふくろの味の食堂
はその良さがある。頭ではよくわかるのだが、心の奥にしっかり受
け止めているだろうか。人と比較し、人を羨んでいるなら、まずそ
れを認めよう。無い振りをせず、ごまかさずに、自分の羨望や妬み
をきちんと認めよう。

そこから新しい歩みが始まる。自分が誰それのようになろうとする
のでなく、主が慈しんで創造して下さった、唯一無二の自分自身を
生きて行けるように、祈り求めよう。かけがえがない、代わりがな
いという事だ。人のようになるという意味では、決して自分を変え
る必要はない。

しかし主のかたちへと近づく意味では、今のままでなく変えられて
行かなければならない。人との差異で自分を量るのではなく、御言
葉を鏡として自分を量る時に、主のかたちへと成長させて行って下
さる。そしていつでも心に平安があり、喜びを持って生きて行ける。
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それぞれに主が与えてくださった環境や賜物があり、人と比べたり
人を頼りにしては信仰の人生は歩めない。主を頼り、与えられた御
言葉を握って自分自身の歩みを続けよう。