2020年02月07日(金)

「その地方のカナン人の女が出て来て、叫び声をあげて言った『主よ。ダビデの子よ。私をあわれんでください。娘が、ひどく悪霊に取りつかれているのです』」マタイ15:22



カナン人女性が、主に叫び求めた。「主よ。ダビデの子よ〜」と。
しかし主は無言のままであった。余りにも叫び求める母親に、弟子
たちが閉口し、何とかしてほしいと願ったほどだ。そんな必死な母
親に、主は「イスラエル以外には遣わされていない」と冷淡にも見
える応答をされた。

なぜなら女性は異邦人であり「ダビデの子よ」と言う立場にはない。
実は、主は彼女を正しい道筋へと導いておられた。すると女性は決
して引き下がらず、「ダビデの子」をはずし、尚もひれ伏し助けを
求めた。次に主は「子どもたちのパンを小犬にやれない」と、断ら
れた。彼女の信仰を試しておられた。

それに対し彼女は「主よ。その通りです」と受け入れ、認めた。怒
ったり突っぱねたり屈折せず、不信仰にもならず、諦める事もせず、
自分は異邦人であり、資格のない現実を、その事実をまっすぐに認
めた。彼女のへりくだりだった。そして「小犬でも食卓から落ちる
パンくずはいただく」と。彼女は与えられる資格の無い者だが、主
はあわれみのお方と信じた。だからすがりついた。

主は、拒否されても〃、尚も信じ求める「信仰」を見られた。その
信仰を立派だと賞賛され「願い通りに」と、娘は癒された。「その
通りです」と認めるへりくだりを教えられる。又、主を信じていな
ければ、はなから求めない。まっすぐに主を信じて行く「信仰」を
教えられる。あわれみの主は、答えて下さる。
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すぐに諦めたりいじけたりせず、大胆に主に頼り求めていこう。例
え小犬でも主の与えるパンくずなら何よりも大きな祝福があると強
く祈り求めていく姿勢を学びたい。