2007年06月08日(金)

「お着物にさわることでもできれば、きっと直る」マルコ5:28



12年間の長血を患った生活、どん
なに辛く、苦しく、絶望的だった
事だろう。治療のために、自分の
全財産を使い果たしていた。しか
し、直るどころか、ますます悪化
して行った。経済的にも、身体的
にも、精神的にも、又、当時、長
血は「汚れたもの」とされ社会的
にも、受け入れられず、人生に何
の希望も無かったろう。この苦し
みが、彼女をして真剣に必死に、
主を求めさせた。主の着物にでも
さわる事ができれば直ると信じた
のだ。群衆の人混みをかき分け、
主の着物にさわった。すると、主
の癒しの力が流れ出て、彼女はす
ぐにその場で直った。「きっと直
る」と信じ続けていたのだ。する
と主は「だれがさわったのか」と
探し、彼女のために面と向かって、
関わろうとされた。彼女は恐れお
ののいて、主の前に出て、辛さ、
苦しみ、悲しみの真実を余すとこ
ろなく話した。彼女の病を直した
のは、紛れもなく主だが、「娘よ」
と呼びかけられ、「あなたの信仰
があなたを直した」と言われた。
彼女がこのまま人混みに紛れて、
隠れて去り、終わってしまったら
どうだろう。身体は直ったが、そ
れだけだ。しかし、主は彼女の身
体だけでなく、全人格に関わって
下さった。そして、「安心して帰
りなさい」と、心にも平安を与え、
全人格の救いを与えて下さった。
真剣に一心に主を求める心に、主
は向き合って下さる。
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主は求める者に、必ず姿を現して
下さる。お着物にさわることでも
できればという主を求めた飢え乾
きを忘れず、今日も豊かな主との
交わりの中を歩もう。