2011年10月08日(土)

「母は手伝いの人たちに言った。『あの方が言われることを、何でもしてあげて ください』」ヨハネ2:5  

           

ガリラヤのカナで婚礼があり、主も弟子達も招かれていて、母マリヤもそこにい
た。その披露宴の途中で、ぶどう酒が無くなった。当時の結婚式にとって、ぶど
う酒は重大だ。結婚式では、上等なぶどう酒が振る舞われ、出席客は飲み放題で
あった。結婚式はそんな楽しみの時でもあった。

そのぶどう酒が途中で切れたとなれば、大失態であり、式は滅茶苦茶だ。当事者
の顔はつぶれ、後々まで語り継がれる事となったろう。無くなった事を知ったマ
リヤは、その重大な事態に、気が気でなく、まず主に告げた。主に何とかして欲
しいとの思いで。

主の答えは「わたしの時はまだ来ていません」だった。しかし、マリヤは、主が
確かにこの事態を良きにして下さると信じた。それゆえ手伝いの人たちに「あの
方が言われることは、何でもしてあげてください」と告げた。マリヤは、その場
を、その事態を、主に明け渡した。

その時に、主は、手伝いの人たちに「水がめに水を満たしなさい」と言われ、彼
らは言われた通りに、縁まで水を満たした。そして世話役の所へ持って行くと、
その水はぶどう酒に変わっていた。それも上質のぶどう酒に。マリヤが主に明け
渡した時に、奇跡のわざが成された。

私たちも突如の事態に遭遇する。自分で何とかしようとせずに、主のもとへ行き、
主にお委ねしよう。主はその危機に、素晴らしいみわざをされ、ご自身の栄光を
現される。

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目の前の問題を自分でどうこうせず、まず主のもとへ持って行こう。マリヤは主
が必ず良くして下さると信じた。だから周囲に言われる事をするように告げた。
主の言われた通りにすると、みわざがなされ、主の栄光が現わされた。主の言わ
れた通りに従おう。