2016年02月06日(土)

「するとイエスは言われた。『それを、ここに持って来なさい』」 マタイ14:17


人は、どうしても悲観的な方に傾きがちだ。神を忘れると、無いも
のばかりに心が向き、無いものを数える。あれが無い、これが無い。
心が沈み、落ち込んで行ってしまう。無いものでなく、あるものを
数えるように、主は言われている。

田原米子さんは、自殺を図り、一命は取りとめたものの、片腕と両
足を失い、3本の指だけが残った。絶望した。生きて行けない。次
は確実に死ぬ事を計画した。そんな中、宣教師の訪問を通して、主
に出会った。主を受け入れた時に、突然、光が来て、「指が3本も
ある!」と思った。「無い」から「ある」へ発想転換が起きた。

星野富弘さんも、首から下が全く動かない身体になった時に、人生
に絶望した。これから先どうなるのか、真っ暗だった。持って行き
場の無い苦しみ、煩悶を母親にぶつけて当たっていたと。そして、
聖書に触れ、神に出会った時に、「首から下が動かない」から「首
から上は動く」に思いが行った。

そして主に導かれて、自分にできる事をして行った時に、多くの
人々の慰めと励ましのために、素晴らしく用いられて行った。私た
ちはどうだろう。無意識にも、無いものばかりに目が行ってないだ
ろうか。与えられているもの、あるものに目を向けよう。与えられ
ているものを感謝し、持てるものを主にお献げし、主のために用い
ていだこう。

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無いものを数えるのでなく、持てる僅かなものを、主のもとへ持っ
て行こう。主が受け取り、きよめて用いて下さる。人々の祝福の
ために用いられ、自分自身にも喜びが与えられる。そしてそこに神
の栄光が現わされる。