2016年05月08日(日)

「それであなたがたもまた、今晩ここにとどまりなさい。主が私に 何かほかのことをお告げになるかどうか確かめましょう」民数記2 2:19


預言者バラムは、モアブのバラク王から、イスラエルを呪うように
と頼まれた。その時に、主から、「彼らと一緒に行ってはならない。
イスラエルを呪ってはならない。」との示しを受けた。主の御心は、
はっきりしていた。しかしバラムの心の奥に、金銀への欲望があっ
た。それを捨てる気もなかった。

それで尚も頼まれた時に、「主が私に何かほかのことをお告げにな
るかどうか確かめましょう。」と言った。主の御心がはっきりして
いるのに、他の何を確かめる事があるだろう。御心に従うことがあ
るだけだ。しかし、バラムは建前は主の御心で、本音は自分の欲望
充足だった。その足場が捕えられ、ずるずると誘惑にはまって行っ
てしまう。

主はバラムが行くと言うので、モアブへ行く事を許されたが、関与
された。主の使いが抜き身の剣を手に持って、道に立ちふさがった。
ろばはうずくまってしまい、その時主がバラムの目のおおいを取ら
れた。彼は主の使いが剣を持って、立っているのを見て、ひれ伏し
て拝んだ。「あなたの道がわたしとは反対に向いていた」と。

結局、バラムは主に従って、イスラエルを祝福した。しかし後にイ
スラエルに殺されてしまう。バラムは、心の奥に金銀への欲望があ
ることを、主に隠さず、本音を認めて祈ればよかった。そうするな
ら、主は必ず正しい道へ導いて下さる。

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時に、自分の思いが強く、御心と反対方向に進んでしまう。主がそ
れに立ちふさがって下さるのは、あわれみだ。御心と言いつつ、欲
を遂げようとしている事に、気づかせて下さるのは、大きなあわれ
みだ。