2022年09月07日(水)

「・・主よ。あなたの決めておられるように、私を生かしてくださ い」詩篇119:149



ある人が、現在の負の状況が、良い状況に変わるようにと、ずっと
祈り続けていた。祈りは積み上げられるのだが、その祈りは全く答
えられなかった。それどころか、その後、次々出来事が起こり、祈
りの中で、逆に、この状況は変わらないとの確信になって行った。

その時に、自分はこの状況は悪いものと思っていたが、そうでな
く、主が自分のために備えられた最善なのだとわかり、受け入れる
事ができるようにされた。状況はそのままで、自分の思いの方が、
変えられたのだった。その時に、ずっと苦しかった心に平安が満ち
た。気持ちが楽になって驚いた。

自分の思う歩みでなく、主が定め、主が決められたように生きるこ
とが、こんなにも心安らかで、安堵感があるとは本当に驚きであっ
た。主が決められた事と思う時、全き平安に変えられた。不思議だ
った。振り返って、自分は自分の思いが非常に強く、今までの信仰
生活も主の御心ではなく、自分の思い、願望が中心になっていた事
に気づかされた。

自分の願望が叶う事が喜びだと思い込んでいた。つまり自分の欲望
が叶う事が幸せだと。反面、そうならない時には、不満や思い煩い
でいっぱいになった。そうでなく、それを明け渡して、主の導きに
従うところに真の平安と喜びがあると身をもって教えられた。

主も、十字架に際し「できますならば、この杯を去らせて下さい。
しかし、わたしの願うようにではなく、あなたのみこころのよう
に」と祈られた。私たちは、自分の力では委ねる事もできない。だ
からこそ祈る事ができて、その祈りが答えられ、委ねるよう助けら
れる。
------------
主に委ねられないから、現状の問題に加えて自分の内側にも戦いが
あるのだろう。平安からほど遠い。委ねられない思いを祈っていこ
う。主の決めておられるようにと祈れるように。