2008年09月07日(日)

「それを聞いて、ヘロデ王は恐れ惑った。エルサレム中の人も王と同様であった」マタイ2:3

ユダヤの人々は、自分たちを救ってく
れるメシヤ到来を、旧約の預言から知
り、長い間待っていた。切に待ち望ん
でいたはずだ。東方の博士たちがエル
サレムに着いて「ユダヤ人の王として
お生まれになった方はどこにおいでに
なりますか。拝みにまいりました」と
言った時、ヘロデは恐れ惑った。ヘロ
デが恐れ惑うのは理解できる。王が来
たなら、即、自分の地位が危うくなる。
地位のためには身内まで殺害したヘロ
デだ。ヘロデはわかるが「エルサレム
中の人も王と同様であった」なぜユダ
ヤの一般の人々が恐れ惑うのか。背景
的に当時はローマ帝国が勢力を誇り大
帝国となり、ほとんど地中海一帯を支
配していた。ユダヤもローマ帝国に占
領されていたが、周辺一帯それなりの
平和が保たれていた。自分の生活も安
全も、まがりなりにも保たれている以
上、それが乱される、余計な侵入者は
不用であり、嫌なのだ。私たちの信仰
生活で、肉はそうだ。何が正しくて、
真理であり、畏れなければならないか
より、何が楽で、摩擦が少ないか。安
楽な方へ容易に流されてしまう。心乱
される事は好まない。今、自分の内で
楽な道を選び取ろうとしているなら、
今一度、自分の損得や安楽でなく、主
の御心が一番大切であることに立ち
返ろう。
・・・・・・・・・
事なかれ主義の自我があり、何が御心
かよりも、何が楽か、に流されてしま
う。本筋からそれないよう、御心に歩
めるよういつも祈っていよう。気づき
を与えて下さる。