2011年10月07日(金)

「互いに赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそうしなさい」コロサイ3:13 


あなたも赦せない相手、赦せない心を経験した事があるだろう。怒りと恨み、憎しみ、妬み、敵対心は、相手でなく、自分自身をがんじがらめにする。四六時中、心は縛られ、重苦しく、楽しい時にも楽しめず、まさに牢獄だ。赦せない相手がいるのは、心が苦しく、辛い。喜びが無く、平安が無い。主はそこから、私たちを解放したいと願っておられる。喜びと平安と安堵の中に入れたいと。

コーリー・テン・ブームは、ユダヤ人をかくまったため、姉と共にドイツの強制収容所に送られた。毎日百人以上の人々が死んで行く中、やがて残忍な女看守により、姉も死んだ。書類上のミスで出所できたコーリーは、地獄のような収容所の中に、主がおられた事、主の愛を証しして回った。ドイツで講演した際に、ある人物を目にした時、心が凍り付いた。それは、収容所で、姉を虐待した女看守だった。

時間が止まり、全世界が真っ暗になったかのように感じた。「絶対に赦せない。無理です、出来ない」と思った。その時に「私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです」の御言葉が臨んだ。全身全霊が、御霊によって支配されたかのように感じた。ほんの一瞬が、長い〃時間に感じた。
瞬間、御言葉を受け入れ、その相手に手を延べた時、コーリーは驚くべき主の平安と喜びで満たされた。人を赦し、コーリー自身が解放され、癒された瞬間だった。
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人にはできないことを神様はして下さる。御霊の促しを信じて赦せないその思いを明け渡そう。辛い過去や憎い相手から自分自身が解放され真に自由にされる。