2015年05月07日(木)

「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくだ さる」詩篇37:5 



私たちは、しばしば問題にぶつかる。その問題は、大きな壁のよう
に、自分の前に立ちはだかる。ああでもない、こうでもないと悶々
と、その問題に飲み込まれてしまう。誰しも、その悩みの最中は、
出口の無い真っ暗なトンネルのように感じる。真っ暗闇で何も見え
ない。

先も全く見えない。試練は必ず出口があるトンネルなのに、その渦
中ではこの真っ暗闇が永遠に続くように思えてしまう。苦しくてた
まらないので、祈るのだが、とにかくその苦しみから逃れたいばか
りだ。助けて欲しいばかりで、今すぐに解決して欲しいともがく。

この苦しみを何とかして欲しい一心だ。主に委ねることだと頭では
わかるが、しかし、委ねられない事が問題だ。底に、主に委ねない
自分がいる。頑なな自我がある。祈りながらも、自分で何とかしよ
うと、あれこれと模索する。自分でしようとする。

ある人が悩みがあり、考えると胸が苦しくてたまらない。委ねなく
てはと「委ねます」と祈るが、しばらくすると、やはり考えていて
胸が苦しくなる。又、「委ねます」と祈る。その時は楽になった気
がするが、やはり重苦しく暗い気持ちになる。それを繰り返して初
めて、自分は委ねられない事に気づいた。

頭では委ねる事が大事だと、委ねたつもりだが、平安は無い。つま
りは自分が握っている。初めてその事に気づき、「委ねられません、
助けて下さい」と祈って行った時に、明け渡せるように助けられた。
平安が来た。

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自我が握り締めていて、なかなか明け渡すことができない。自分で
何とかしようとしてしまう。又、委ねた、委ねたと思い込もうとす
るが、平安はない。ついに、委ねない自分、委ねることができない
自分に気づき、認める時に、解決に向かう。