2017年06月06日(火)

「あなたはこの杖を手に取り、これでしるしを行なわなければならない」出エジプト4:17



神がモーセに、出エジプトの指導者として「今、行け。あなたを
パロのもとに遣わす」と言われた時、モーセの戸惑いは、どんな
ものであったろう。今さら何を?この80歳の老人に?かつて40歳
の時に、王子の身分であり、地位も、バックも能力も人脈も何も
かも持つ、自分こそふさわしいと、同胞イスラエルを救おうとし
た。

しかし殺人を犯し、同胞の拒絶に会い、ミデアンの地へ逃がれる
事に。そこで遊牧生活40年を経て、一介の羊飼いであり、かつて
の野心も、独りよがりの正義感も失せていた。家庭も持ち、平穏
な安定した日々に、それなりの幸せも感じていただろう。このま
ま静かに余生を全うしたい。

それに今やエジプトでの地位も力も影響力も何も持たない。一介
の羊飼いの老人に何が出来よう。困惑し尻込みするモーセを、神
もそれは承知だとばかりに、説得を重ねられる。そして、羊飼い
の杖を手に取り、しるしを行なうように言われた。

モーセは神に説き伏せられ、手に「神の杖」をもってエジプトへ
と戻る。仕事で使っていた羊飼いの杖が、今や神の杖とされた。
その杖により、神が力あるわざを行なわれる。「あなたの手にあ
るものは何か?」それはモーセが常用していた羊飼いの杖だ。

神は、すでに「あなたの手にあるもの」を用いられる。その手に
あるものを、神に明け渡そう。そうするなら、それを神の栄光の
ために用いて下さる。あなたと手にあるものを神に献げよう。そ
れをきよめて、神と人のために大いに祝福して用いられる。
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不具合があり4日分が届いていないとのことで本日分と一緒に
送ります。少し長くなりますがよろしくお願いします。