2020年05月07日(木)

「夕食の間のことであった。悪魔はすでにシモンの子イスカリオテ・ユダの心に、イエスを売ろうとする思いを入れていた・・」ヨハネ13:2 



悪魔が、ユダの心に、主を裏切る思いを入れたとある。ユダが自分
で思ったのでなく、悪魔が入れた思いなのだと。悪魔のささやきを、
心に受け入れ、同意してしまった。悪魔の声を拒否する事ができる
し、同意する事もできる。私たちにも、しょっ中、思いに、悪魔か
らの火矢が飛んで来る。拒めばよいのだが、それを受け入れ、同意
してしまう。

それを心に温めると、罪に進んで行ってしまう。「人はそれぞれ自
分の欲に引かれ、おびき寄せられて、誘惑される」とあり、欲のあ
る所に、悪魔の誘惑の手が伸びる。そこに必ず自身の肉の欲望があ
る。欲が無ければ、誘惑にならないからだ。その悪魔の吹き込む思
いに同意して、受け入れてしまうと「欲がはらむと罪を生み」と、
その思いを心の中で妊娠させてしまう。熟成させてしまう。

すると実際に罪を犯してしまう。ダビデも、部下は命がけで戦って
いる中、夕刻に起き出すという怠惰な生活をしていた最中に、身体
を洗っているバテシバを見た。その誘惑を拒否する事が出来たが、
呼び寄せてしまい、姦淫の罪を犯した。

人は弱く、誘惑に負けてしまう。だからこそ、主は祈りを与えて下
さっている。「誘惑に陥らないように、目をさまして、祈っていな
さい」と。主との交わりの生活の中にいる時に、守られる。祈りは
力だ。ダビデは、バテシバを見た時に、祈れば良かった。私たちも
誘惑が来た時に、主の助けを求めて、即、祈ろう。主は弱い私たち
を助けて下さる。
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自分は誘惑に弱い、負けてしまう。だからいつでも主に助けを求め
る姿勢でいたい。悪魔の声と会話していく時に気づけるよう、御言
葉に照らし拒否できるよう祈っていよう。