2021年02月04日(木)

「わたしを呼べ。そうすれば、わたしはあなたに答え・・」エレミヤ33:3



私たちは、自分の思いがあり、強い思いがあるものだ。物事が思う
通りに行って欲しい。思い通りになれば喜びがあり、そうでなけれ
ば落ち込んでしまう。そのため、目の前に自分の意に反する事態が
起きると、状況を変えよう変えようと必死にあらがい戦う。思い通
りにしたい。対人関係で、思いと違う状況になると、相手を変えよ
う変えようと、やっきになる。

ある人が、自分の思いがあり、目の前に起きている状況を、何とか
変えたいと必死に頑張った。祈りつつ出来る事は何でも試みた。し
かしどうやっても、全く変化なく、微動だにしなかった。もうどう
にも出来ずギブアップで、主の御前に静まり、ことごとくを打ち明
けた。祈っていると、ふっと御言葉が浮かんだ。「神のみわざに目
を留めよ。神が曲げたものを誰が真っ直ぐにできようか」というも
のだった。

曲げておられるのは、主なのだと。「え!」と、御心を知った瞬間
だった。主が曲げておられるものを、自分は真っ直ぐにしよう、し
ようと、悪戦苦闘していたのだと。まさに方向違いの戦いだった。
その時から祈りが変えられた。状況を変えるのでなく、受け入れる
事ができるようにと。受け入れる事は困難だが、「出来ない」から
こそ、主に拠り頼み、祈ることが「できる」。

祈り続けていると、その祈りは聞かれ、受け入れる事ができるよう
にされた。すると、あんなに苦しかった心が平安にされた。まず祈
ろう。主はなすべき事を教え、導いて下さる。そして出来ないから
こそ、祈り、拠りすがろう。
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自分にはわからない。だから祈ろう。自分の思いばかりを見ている
事にも気づかせてくださる。未知なる主の御心が背後に隠れている。
主を呼ぼう。