2025年03月07日(金)

「「子どもたちを、わたしのところに来させなさい。止めては いけません。神の国は、このような者たちのものです」 マルコ10:14



親たちは、主に、子どもたちを祝福していただきたく、みもとに連
れて来た。ところが弟子達がそれを叱った。弟子達にとり、幼子は、
所かまわず騒ぎ、うるさく、役に立たず、教えも理解できず、手の
かかる「足手まとい」なだけの者だった。しかし主は、「幼子を来
させよ。止めてはいけない」と、幼子を喜んでみもとに招かれた。

幼子はまず無力だ。ただ「受ける」だけの弱い存在であり、親に依
存している。親がいなければ、一日として生きて行けない。そんな
幼子の無力さ、弱さに対して、主は「神の国はこのような者たちの
もの」と言われた。幼子は力無く、知恵、判断力も無い。ただ受け
ることにより、誰かを頼ることによってのみ生きられる。

自力で生きる事ができない。それを知っている。だからこそ、素直
で、「来なさい」との声に、何のためらいも無く従う。幼子から、
へりくだりを学ばされる。自分を抱いてくれる人の腕では、身も心
も命さえも預けきって、安らかに眠る。主はそんな幼子を、そのま
ま受け止め、愛し、祝福された。そして私たちに、幼子のように神
の国を受け入れる者であれと。

親の腕の中で、何の不安も恐れもなく、安らかに眠る幼子、何とい
う幸せだろう。親に全面的に頼っているからこそ、どんな厳しい中
も、子どもは親さえいれば大丈夫だ。状況は全く関係無い。私たち
も御父に、素直に、全面的にゆだねること、頼ることを、御父は大
変喜ばれる。
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自力の限界や足りなさを認めず、一人で頑張るのではなく、無力を
しり、しっかりと御父に頼る歩みは、なんと大人の歩みだろう。
幼子が親を信頼しているように主に信頼して生きよう。