2004年05月06日(木)

『しかし、女は言った。「主よ。そのとおりです。ただ、子犬でも主人の食卓から落ちるパンくずはいただきます』(マタイ15:27)



 カナン人の女が悪霊につかれた娘の癒しを願った。しかし、主は一言も答えられなかった。尚も女は叫び続けた。その求めに対して主は一見ひどく冷淡な応答をされた。異邦人はだめですと拒絶された。しかし、女は何とその主の御前にひれ伏したのだ。なんというへりくだりだろう。異邦人は犬とも言われ、女はその通りですと、真正面から受けとめ、自分の立場を受け入れ認めたのだ。その結果、素晴らしい祝福にあずかり、立派な信仰だと主の賞賛をも受けたのだ。ここから学ぶ事は、自分の醜い本性、頑なな自我、神に従おうとしない罪の性質、従いたくないわがまま、それらを真正面から見て、主の前に認める時、主は溢れるばかりの憐れみを注がれる。
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主よ、私は本当にそのような者です。どうか憐れんでください・・とへりくだり、すがりつく者を主はかえりみて下さる。主だけが癒し主、助け主と頼る者に主の憐れみは尽きない。