2010年01月06日(水)

「私はまた、あらゆる労苦とあらゆる仕事の成功を見た。それは人間同士のねたみにすぎない。これもまた、むなしく、風を追うようなものだ」伝道4:4 


       
ここでは、人間社会の様々な分野での成功は、人の心にある「妬み」を原動力に成し遂げられていると言っている。私たち人間の一番奥底に、「妬み」が存在する。これは誰しもに根深くある。

普段、私たちのしている事の「動機」は何だろう。数日間の事を考えても明らかだ。なぜ、あの行動をしたのか。あの言動の「動機」は?あの事、この事、それは何に突き動かされてしたのだろう。

競争相手への妬みか、勝ちたいとの競争心か、もし動機が妬みや競争心であれば、それは虚しい。見た目は、何かを成し遂げたとしても、何の実もなく、平安も喜びもない。風を、空をつかもうとするように虚しい。

ある人が思い立って奉仕をした。主のための奉仕であり、うまく出来て満足した。
しかし、心の深い所で何かが違う、平安がない。御霊は示された。主のためなどでなく、自分をアピールするため、自己顕示のためだったと。

自分が優りたい。心から悔い改め、平安が戻った。競争心は人の奥深く巣くい、普段、無意識なので気づかない。しかし、何かの時に必ずざらつくものが出て来る。

心照らして頂こう。人への妬みと競争心から何を成し遂げても、実が無い。人ではなく、絶えず神の御前で、神を見ていよう。神の自分への御心を求め、そこに歩もう。
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この世の結果だけを求める社会とは違い、必要も、することも神が、一つ一つ与え導いて下さる。そこには人もなく、自分さえもなく、ただ神の自分への御心だけが見える。妬みを覚える時、それに突き動かされるのは虚しい。