2012年11月04日(日)

「ここには、パンが五つと魚が二匹よりほかありません」マタイ1 4:17



主の話を聞きに来た人々が、男だけで五千人の人々、女、子供を入
れると更にそれ以上だった。時刻ももう回って来た。その人々に対
してどうすれば良いのか。弟子たちの考えは「群衆を解散させ、め
いめいで食物を買うようにすればよい」だった。

これは、この状況において、普通の考えであり、良いプランであり、
常識かもしれない。しかし、主のお心は違った。「あなたがたで食
べ物を上げるように」。私たちも自分の思い、考えを脇に置いて、
主の御心を尋ね求める事を教えられる。でなければ方向を間違って
しまう。

弟子たちは、主にそう言われたが、手元にあったものは、五つのパ
ンと二匹の魚だけであった。「これしかありません」。私たちも目
の前の状況と自分だけを見て、判断する事がないだろうか。この難
問題に自分の能力では無理、山ほどの必要に自分に何が出来よう、
自分に持てるものなど焼け石に水だ。こんな微少のものは意味がな
い。

気が遠くなるほどの事態を前に、持てるものは余りにも僅かだ。し
かし、主がおられる事が飛んでしまっている。主に不可能は一つも
無い。「それを、ここに持って来なさい」その僅かなものを、主の
もとに渡すようにと。

自分自身を明け渡そう。こんな僅かなものが何になろう、と思って
いるだろうか。主は、献げられたものを受け取り、いかに祝福され
るかは、驚くばかりだ。

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「こんなものが何になるのか」と思ってしまう僅かなもの、それを
「ここに持って来なさい」と言われている。自分が持っているなら
そのままで終わるが、主のもとに持って行く時、用いて下さって大
きく祝福して下さる。