2015年08月06日(木)

「あなたがた律法の専門家たちも忌まわしいものだ。あなたがたは、人々には負いきれない荷物を負わせるが、自分は、その荷物に指一本もさわろうとはしない」ルカ11:46 



ある人が、親しい後輩から悩みを聞いてた。対人関係のトラブルの
悩みを聞く中で、冷静な判断をしてあげたいと、相手が話すしりか
ら、「それは、君も悪いよ」「君の〜〜の態度が悪いよ」「君の〜
〜の言動はまずいよ」と話を折ってしまった。又、相手が話すと、
「それは、〜〜した方が良かったね」「もっと〜〜の対応をすべき
だったね」と、自分では善意で、良い解決を図ろうと、懸命に助言
したつもりだった。

しかし、相手はキレてしまって、「先輩は、何も悩みを聞いてくれ
ない!ああしろ、こうしろと、正論ばかりを言って、気持ちが全然
休まらない。いらいらしてしまう」と、親しいので本音を言ってく
れたが、大変なショックだった。自分としては、相手を思い、気持
ちが楽になるよう、助けになりたいとの思いだっただけに。しかし、
実際は、正しさを押し通したところ、荷を軽くするどころか、更に
重荷を負わせてしまった。

パリサイ人たちは、「言い伝え」を守れない人たちを、さばくばか
りで、助けの手を伸べることはなかった。主は、自分の正しさで、
人を苦しめていないかと言われる。主は、まさにその重荷を取るた
めに来られた。「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わた
しのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」
と。
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正論を言いながら、実は誰よりもストレスの子になっていないか。
苦しむ人、悲しむ人に指一本もさわろうとしないで、どこまで行っ
ても自己満足の者ではと心を探られる。