2021年01月05日(火) 「しかし、百人隊長は、パウロのことばよりも、航海士や船長のほうを信用した」使徒27:11
「しかし、百人隊長は、パウロのことばよりも、航海士や船長のほうを信用した」使徒27:11
パウロたち囚人は、船でイタリヤ行きが決まり、百人隊長に引き渡 された。途中で季節的にもう航海は危険なので、パウロは中止を忠 告した。しかし百人隊長はパウロより航海士や船長の判断を信じ出 航した。するとパウロの言葉通りに、暴風で危機的状況になり、な すすべなく流されるままになった。 激しく翻弄される中で、人々は命の危険を覚え、非常な恐れに襲わ れ、ついに最後の望みも絶たれようとしていた。その時に、パウロ は人々を励まし、命を失う者は一人もないと、神の言葉を告げる。 そして紆余曲折ありながら、パウロの言った「頭から髪一筋も失わ れることはない」の通りになった。 最後は「みな、無事に陸に上がった」。神の言葉のその通りに成就 した。パウロは絶体絶命に見える瀬戸際の中で、目に見える絶望の 状況ではなく、神の言葉の方を信じた。それゆえ信仰により、人々 に告げる事ができた。主が、湖上の小舟で熟睡中、弟子たちは嵐に ほんろうされた。「黙れ、静まれ」の一言で、荒れ狂う湖が大なぎ になった。その時に「信仰がないのは、どうしたことです」と言わ れた。 私たちも人生の嵐に会うと、パニックになり、恐れに飲み込まれて しまう。主への信仰だけが恐れと不安を消し去る。状況を見るので なく、御言葉のほうを見ることが信仰だ。今、あなたの目はどちら を見て、受け入れているだろう。 ------------ 羅針盤さえない時代の航海で、必ずローマに到着すると主の約束を 信じて絶望の中で励ましを語れるパウロに学ぼう。今年も様々な波 や風が立つが、主を仰ぎながら進める航海は何と幸いだろう。