2021年06月05日(土)

「約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるかにそ れを見て喜び迎え、地上では旅人であり寄留者であることを告白し ていたのです」ヘブル11:13



同じ信仰者に、正反対の結果が出ている。一方は目に見える勝利だ。
信仰の勇者達が次々と出て来る。主の介入による奇跡によって、危
機に救い出された人々だ。モーセによる民の紅海横断、ヨシュアに
よるヨルダン徒渉やエリコ城壁陥落、敵のペリシテを倒す怪力サム
ソン、強大な巨人ゴリアテを倒すダビデ、ライオンの口から救い出
されるダニエル・・皆、勇士であり大々的勝利だ。

しかし、一方では、奇跡的な事は何も起こらない。釈放される事を
願わず、拷問を受けて死んだ。他の人々は嘲られ、むち打たれ、鎖
につながれ、投獄され、石で打たれて死に、のこぎりで引かれ、剣
で切り殺され・・大々的な奇跡的は起こらず、殉教して行った。これ
らが同時に起きている。

信仰者だからといって、常に奇跡が起きるわけではない。これら正
反対の事はすべて神の御心による事だ。癌が奇跡的に癒された人々
もいるし、癌で天に召された人々もいる。これは、成功や幸せが、
この世の見方、価値観と全く違うという事だ。どちらの場合も主の
御心であり、主の最善だ。どんな状況の中でも、主が私達一人一人
に最善をしていて下さる。

それを信じよう。そして永遠が私達の見据えるべき目標だ。ある
人々は約束のものを手に入れることなく、信仰をもち、希望を持っ
て死んだ。私達はこの世では寄留者であり、すべての報い、結果は
天にある事を覚えよう。

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この世だけを見ていると、わからない事も多い。しかし、天に帰っ
た時に、総決算があり、すべてが明らかになり、賛美となり、主を
崇める事になる。人生を、今日のこの一日を、一つ一つの事を
天を見つめ、天に繋げて行こう。その時、どんな中でも希望を
見失なう事がない。