2021年12月06日(月)

「そして、そのとおりにすると、たくさんの魚がはいり、網は破れ そうになった」ルカ5:6



その日、ペテロは、夜通しで漁をして、一匹も捕れなかった。朝に
引き揚げ、家に帰る前に網を洗っていた。そこに主が、ペテロの舟
に乗られ、少し漕ぎ出すよう頼まれた。先生の頼みなので、ペテロ
は舟を出した。主は、舟の中から、群衆に向かって御言葉を話され
た。

それが終わり、さあ帰ろうとした時に、「深みに漕ぎ出して、網を
下ろして魚をとりなさい」と言われた。ペテロは、「でも先生。夜
通し働いたが何一つとれなかった」と告げた。漁は重労働で、前夜
の漁で、身体もクタクタだった。少しでも早く家に帰って休みた
い。
叉、再度、網を洗うのは大変な作業だ。

それにまず物理的、常識敵に、朝方に、魚はいない。すべての状況
は反対方向に向いている。だが、ペテロは「でもおことばどおり、
網をおろしてみましょう」と網を下ろした。直前に舟で、主の御言
葉を聞いた事でそのように出来たのだろうか。目に見える所は、御
言葉と正反対だが、言われる通りにした。

するといるはずの無い魚が捕れて、それも驚くばかりの大漁だっ
た。
自分たちだけでは間に合わず、仲間の舟に助けを頼み、双方の舟が
沈みそうなほど満杯になった。ペテロは奇跡を目の当たりにし、驚
き恐れ、聖い畏れでいっぱいになり、主の足もとにひれ伏した。そ
して自分から離れるように願った。罪深い者だからと。

主はペテロを召され、「これから後、あなたは人間をとるようにな
る」と。もし、ペテロが、沖へ出て漁をせよと言われた時に、魚が
いるはずが無いし、疲れているからと、断って帰宅していたらどう
だろう。色々な思いが来るが、「でも、お言葉どおり」と、主の
言葉に従おう。大きな祝福にあずかる。
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焦る思いに主は待てと言われたり、状況と御言葉はいつも違う。自
分の思いを置いて、「でもおことばどおりに」との態度で御言葉に
向き合おう。主に従い、祝福の経験を重ねていこう。