2025年06月04日(水) 「ふたりはロトに言った。『・・彼らに対する叫びが主の前で大きく なったので、主はこの町を滅ぼすために、わたしたちを遣わされた のです』」創世記19:13
「ふたりはロトに言った。『・・彼らに対する叫びが主の前で大きく なったので、主はこの町を滅ぼすために、わたしたちを遣わされた のです』」創世記19:13
ソドムの町は宗教的堕落、不道徳、不品行、混乱、と極めて罪深く、 主から滅ぼされるところだった。その直前に主は、二人の御使いを ロトに送り、家族を連れ出すよう命じた。もう一刻を争う危急の状 況で、緊急事態だ。ロトは娘婿たちにその旨を伝えるが、何と彼ら はそれを冗談だと思った。彼らは普段のロトの生活や価値観を見て いた。 世の栄誉、地位、賞賛を求め、世にどっぷり浸かり、存分享受して いるロトに、今、世が滅びると言われても「何の冗談か」としか思 えなかった。そしてその婿たちだけでなく、ロト自身すら、逃げる 事を「ためらった」のだ。自分の財産は?今まで築き上げた名誉、 地位は?世への強い執着で踏み出せない。いよいよ差し迫り、御使 いが、彼と彼の妻と二人の娘の手をつかみ、連れ出した。 主の彼らへの深いあわれみだった。「命がけで逃げよ。後ろを振り 返るな」と。しかしロトの妻は途中で、後ろを振り返った。その結 果、塩の柱になってしまった。この世への強烈な執着、未練を断ち 切れなかった。そして二人の娘はソドムの罪深い影響を受けて、父 親と近親相姦の罪を犯した。 最初ロトは、堕落した地でも「自分さえしっかりしていれば大丈夫」 と思ったろう。だが少しづつ〃影響を受けて、いつしか命取りにな ってしまった。悪魔は少しづつ巧妙に世に引きずり込む。決して自 分は大丈夫ではない事をわきまえ、主に拠りすがり、絶えす祈って いよう。 ----------------- 自分が一番、危うい存在だ。いつの時にも主に頼り、聴いた御言葉 に立っていることが、大きな証しとされる。家族の救いのためにも、 主のあわれみにすがり、祈っていたい。