2001年03月03日(土)

「死と生は舌に支配される。どちらかを愛して、人はその実を食べる」しん言18:21

ある人が、非行に走り、問題を起
こした青少年の施設で働いていた。
少年同士の口論、喧嘩、陰口、す
すり泣きを何度も経験した。特に、
新しく入って来る少年にひどかっ
た。しかし、多くの生活訓練と矯
正の後、施設を出る間際の少年達
は、態度も言葉遣いも変えられて
いた。励まし合い、思いやり合う
態度が育っていた。家庭に戻る準
備出来た青少年達は言葉の力を理
解できるようになっている兆候が
はっきりと出ていた。そして、彼
らによって、自分の声や言葉にも
大きな力と妨げになる、どちらの
要素もある事を教えられたのだっ
た。私達の言葉は祝福か、呪いか
どちらの力もある。言葉によって
他人を助ける事も、深く傷つける
事も出来る。疑いや気力をくじく
言葉で、一人の魂を打ち砕く事も
できれば、人を力づけ建て上げる
愛の言葉を語る事もできる。