2011年10月05日(水)

「私のたましいは、あなたに渇き、私の身も、あなたを慕って気を失うばかりです」詩編63:1


誰しも人生の中で、孤独を感じることがある。親しい人々から離れて住まう事があり、全く見知らぬ人々の中へ入る時がある。そんな時に孤独を感じるが、又、大勢の人々に囲まれている中で、ふと孤独感を抱いたりする。しかし、孤独は悪いものではない。むしろ良いものだ。それは私たちを神に近づけてくれる。

時に、神は私たちの注意を、ご自身に向けさせたいがために、孤独を送られる。孤独は、特別な神からのプレゼントだ。寂しさの中で、真に心が神に向く。神のみに向けられ、望みが神だけになる。主との深い交わりを経験する。人からの裏切りに会って孤独だろうか。親しい人が離れ去ったのだろうか。主も十字架上で御父に捨てられた。

又、ゲッセマネの園で弟子たちが居眠りする中、十字架に向かって、深い孤独の中で祈られた。そして、いざという時には、弟子達は我先にと逃げ去った。誰よりも孤独を知り、わかって下さる同伴者だ。主を見捨てた弟子たちへの言葉が「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない」。主は決してあなたを離れず、見捨てられない。

主は時に、孤独を送られる。世の騒がしさから離れ、人の交わりからも、しばし離れ、主にだけ心を向けさせるために、密な交わりに入れられるために。そうでないと、人で満足してしまって主のもとへは決して行かない。孤独が来た時、主からのプレゼントと受け取ろう。そして、主と交わり、主ご自身により満たして頂こう。
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孤独の静けさを通して神と深い交わりを持つことが出来る。望みが神だけになる経験は孤独の中でこそ養われ、その満たしは孤独を恐れないという大きな力になって残る。