2014年04月03日(木)

彼がえにしだの木の下で横になって眠っていると、ひとりの御使いが彼にさわって、『起きて、食べなさい』と言った」T列王19:5


エリヤはバアルと対決し、大胆に力強く戦い、大勝利者となった。しかし一転イゼベルの言葉に恐れ、落胆し、落ち込んだ。鬱症状に陥り、死を願った。バアルとあれだけの死闘をしたのに、何も変わらないではないか。又「私は先祖たちにまさっていない」、先祖と比較して落ち込んだ。しかし、落ち込みのその根は高ぶりだった。

又「ただ、私だけが残りましたが、彼らは私のいのちを取ろうと狙っている」、私だけが残ったとの思い込みの中で孤独に陥った。しかし実際はそうではない。「わたしは七千人を残しておく」と、決して一人残ったのではない。そんなエリヤに主は慈しみを持って対応された。

「何を不信仰な事を言っているのか」との叱責でなく、又、「そんな事でどうする」と責めることもされず、十分な睡眠と食事をとらせられた。心身消耗し、疲れきったエリヤを深く眠らせ、まず第一に休息を与えられた。睡眠と食事で体力を回復し、力を得たエリヤは、ホレブの山まで歩く事ができた。「すると、彼への主のことばがあった」。

心身回復した時に、主のことばが来た。エリヤの問題はネガティブ思考であった。自分はダメ人間、又、殺されてしまうのではとの恐怖、先に何の希望も持てない絶望感・・しかし、主はエリヤの間違った思考と情報を正され、「ハザエルに油をそそいで・・エフーに油をそそいで・・」と新たな使命を授けられ、再び立ち上がらせて下さった。落ち込んだ私たちにも同様に、再び立たせて下さる。
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たった一人になったと思い込んだが、主の備えも、またお心もそうではなかった。自分の声が「そんな事でどうする」と責めてくる。主が再び立ちあがらせて下さるから全てを委ねて疲れた時は休もう。