2016年05月05日(木)

「ですから、皆さん。元気を出しなさい。すべて私に告げられたとおりになると、私は神によって信じています」使徒27:25




船でイタリヤへ行く事が決まった時、パウロたち囚人は、百人隊長
に引き渡された。途中で季節的に、航海は危険になり、パウロは中
止を忠告した。しかし、百人隊長はパウロの言葉よりも、航海士や
船長の方を信じ出航した。パウロの言った通りに、暴風が吹き荒れ、
どうにもならず流されるままになった。

激しく翻弄される中で、人々は身の危険に、不安と恐れに襲われ、
最後の望みも絶たれようとしていた。パウロは人々を励まし、命を
失う者は一人もないと、神の言葉を告げる。紆余曲折ありながら、
パウロの言った「頭から髪一筋も失われることはない」の通りにな
った。最後は「みな、無事に陸に上がった」。神の言葉の通りに成
就した。

パウロは絶体絶命に見える瀬戸際の中で、目に見える状況ではなく、
神の言葉の方を信じた。信仰により、人々に告げる事ができた。
主が、湖上の小舟で熟睡中、嵐にほんろうされる弟子たちの箇所が
ある。主の「黙れ、静まれ」の一言で、大なぎになった。その時に
「信仰がないのは、どうしたことです」と言われた。

私たちも人生の嵐に会うと、パニックになり怯え、恐れに飲み込ま
れてしまう。その恐れと不安から逃れられない。主への信仰だけが
恐れと不安を消し去る。神の言葉を信じていないところに原因があ
り、そこを認めて、助けられるよう祈ろう。御言葉を信じる時に、
平安が臨む。
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日々遭遇する小さな波や風の中でも、すぐに平安は失われ不信仰を
知らされる。悔い改め、砕かれ主への信頼を手にしていく。目の前
のピンチに平安であり、他者をも励ます力は御言葉への確信だ。