2016年08月05日(金)

「この地にききんがあった。それで・・妻とふたりの息子を連れてモアブの野へ行き、そこに滞在することにした。その人の名はエリメレク・・」ルツ1;1 「こうしてナオミは、嫁のモアブの女ルツといっしょに、モアブの 野から帰って来て・・」ルツ1:22 



エリメレク・ナオミ夫妻は、飢饉になった時、糧を求めて異教の地
モアブへ移住した。約束の地にとどまる事なく、偶像礼拝の地に行
ってしまった。飢饉は大変苦しいが、信仰の試練だ。忍耐していた
なら、神は必ずまた豊作にして下った。しかし、家族の幸せのため
に、それを求めて、モアブに移ったはずが、現地で夫が死に、二人
の息子も死んでしまった。

異国の地で、ナオミの苦労はどんなものであったろう。飢饉は辛い
が、もっと苦しむ事になる選択をしてしまった。私達もどうだろう。
試練は苦しくて、とにかくそこから逃げて、楽になりたいと思う。
しかし別の選択をしても、結果的に更に苦しむ事になる。ナオミは
約束の地にとどまるべきだった。

私達も神からの試練を逃げず、避けず、受け入れる事が、実は一番
の平安の道だ。なぜならそれは私達の益のためのものだ。その時は、
痛く辛く悲しいが、必ず平安の実を結ぶ。私達を聖くするために懲
らしめられる。

ナオミは飢饉が去った事を耳にし、帰郷の決意をする。御心をそれ
て、苦しい刈り取りをしたが、しかし、尚も神は恵み深く、あわれ
みは尽きない。ナオミの背後にまことの神を見、信仰によってナオ
ミにつき従う、ルツという大きな慰めを与えられた。私達も失敗し
てしまうが、あわれみは尽きず、私にとっての「ルツ」が与えられ
ていた事を知る。
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環境がどこから来ているか、苦しさや辛さ全てに意味があるとわか
っていても原因や解決策を求めて苦しむ。これは私には必要ですと
主を認めて行こう。そこから必ず主が多くを教えてくださる。