2017年03月05日(日)

「私は昔の日々を思い出し、あなたのなさったすべてのことに思い を巡らし、あなたの御手のわざを静かに考えています」詩篇143 :5  

                       
  
ここでダビデは「霊が衰え果て、心は内でこわばった」と言ってい
る。そして「たましいは追い詰められ、暗い所に住まわせられ」と。
非常に追い詰められた状況だ。心がこわばるとは、固くなって動か
なくなることだ。余りにも苦しい状況に、くじけそうだと。心がぼ
ろぼろの状態だ。

私たちも、信仰人生の中で、打ちひしがれてしまう、身動きとれな
い、どうにもならない状況を経験する事がある。心も動かなくなっ
てしまうほどの、大きな苦しみに遭遇する。ここで、ダビデは霊が
衰え果てた時に、どうしたかが記されている。昔の日々を思い出し、
主がなさった一つ一つに思いを巡らし、主の御手のわざを静かに考
えたと。

深い落ち込みの中で、以前の祝福、奇跡のわざ、主がされた事を重
い起こした。主と向き合って、静かに考えることが大切だ。以前受
けた一つ一つの恵みに、必ず今一度、引き上げられて行く。この苦
しみさえも用いられて、ダビデと主との関係が、更に深められて行
くことになる。

苦しみの時、主の御前で、祈り、交わり、主のわざに思いを巡らし
「静かに考えよう」。以前に、何度も何度も窮地から、救い出して
下さった主は、これからも同じように救い出して下さる。私たちも
苦しみを通るが、何よりもそれにより、主との関係が深められて行
く。

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厳しい経済的苦境の方が、状況を見ると真っ暗だが、しかし心静め
て祈った時に、あの時もこの時も、何度も〃必ず満たして下さった。
それを思った時に、今回も大丈夫だと、与えられる前に心平安にさ
れたと。どんな中でも主と交わる時、主により心が平安にされる。