2020年06月04日(木)

「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる」マタイ4:4



主が40日の断食後、空腹の時に、悪魔が誘惑に来た。「あなたが神
の子なら、この石がパンになるように命じよ」と。つまりは「この
ままだと死んでしまうよ。そうであれば元も子もなく、人類の救い
を実現できない。神の子なのだから、奇跡ができるのだから、石を
パンに変えて、とにかくは生き延びる事が先決」と、主に信頼し、
主に従うのでなく、自分の思いと自分の力で生きるように仕向ける
誘惑だった。

しかし主は「神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」と御言葉に
立たれた。神の言葉が食物であり、神の言葉により必要が満たされ
ること、つまり自分の力でなく、神への信頼の中で生きると、立ち
向かわれた。すると悪魔は、それならと御言葉を持って来て、次の
誘惑をしかけてきた。「神殿の頂から下に身を投げてみよ。神が御
使いに支えさせ、石に打ち当たることがないようにされると、御言
葉にあるではないか」と。

神に信頼すると言うのなら、神が御使いに命じて支え、足が石に打
ち当たらないようにすると、御言葉にあるのだから、身を投げてみ
よと。主は、これに対しても、やはり自分の思いでなく、御言葉で
応じ「神を試みてはならない」と退けられた。詩篇91:11、12と比
較すると「すべての道で」が抜けている。これは神の御旨に従い、
御心の中にいるなら守られるとの意味だ。

自分勝手な事をして守られる保証はなく、神を試して守られる事は
ない。悪魔は、私達を狡猾に誘惑する。巧みに御心からそれさせる。
そして失望落胆させる。失望は気力を失わせてしまう。悪魔の攻撃
だ。御言葉の下に自分を置き、主に拠り頼み、御言葉に従おう。
-----------
サタンは巧みに無い物を数えさせ、主によって与えられている豊か
な恵みを空しくさせる。聖書を開き、具体的に御言葉を知って、正
しく御言葉に信頼していこう。