2011年07月04日(月)

「こうして、ナオミは、嫁のモアブの女ルツといっしょに、モアブの野から帰って来て・・」ルツ1:22 


ユダ族のエリメレクは、飢饉のためベツレヘムを離れ、食糧を求めて、異教の地モアブに家族を連れて逃れる。しかしその地は「アモン人とモアブ人は主の集会に加わってはならない。その十代目の子孫さえ、決して主の集会に、入る事はできない」と主が言われたモアブだった。その10年間に、彼は死に、二人の息子も死に、妻のナオミと二人の嫁が残される。

神の約束の地から離れた一家は、苦しみに会う事になる。家族の幸せのために、異教の地に移ったはずが、家族を失い、悲惨な結果になってしまった。ナオミは夫も息子達もいない今、故郷に帰る決心をする。途中で、二人の嫁に実家に帰るように強く勧めた。しかしルツは「あなたの神は私の神」と、ナオミと共に行く強い決意を告白した。

ルツは、ナオミを通してまことの神を見上げていた。ナオミは「私をナオミ(楽しみ)と呼ばずにマラ(苦しみ)と呼んで下さい」と言ったが、異国の地でどんなに苦労があった事だろう。厳しい刈り取りであったろう。何もかも失ってしまったかに見えた。しかし、そうでは無かった。帰国する際には、神を信じ、神に従い、姑を深く愛する嫁ルツが与えられていた。

ルツの信仰はナオミがモアブの地にありつつも、ナオミの信仰を受け継いだものだったろう。私たちも失敗する。肉で行動してしまう。しかし、神に立ち返る時、その失敗をも益として、尚も主のあわれみは尽きず、「ルツ」を与えて下さる。
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苦労の刈り取りであっても、失敗したらそこから神様に立ち返ろう。いっさいの導きを神様にお任せし歩みはじめるなら、必ず私達にも「ルツ」を備えていて下さる。神様のあわれみと慈しみ尽きない。