2012年05月04日(金)



「娘よ。このことがどうおさまるかわかるまで待っていなさい。あの方は、きょう、そのことを決めてしまわなければ、落ち着かないでしょうから」ルツ3:18      

ナオミは、モアブの地から、自分についてベツレヘムに来た、嫁ルツの将来について祈り、よく考えた事だろう。ルツに良くしてくれる、誠実な人柄のボアズ、親戚でもあり、彼こそがふさわしいと考えた。それで、ナオミはボアズに買い戻しを願うよう、その方法をルツに指示し、ルツは姑の言う通りにした。すると彼は、更に近い親類がいるので、その人が権利を放棄するなら、自分が買い戻すと言った。

その時、ナオミは、結果を見る前に、必ずボアズがルツを買い戻す事、それが神の御心であり、そう成る事を信じた。それで、この結果が出るまで「待て」と確信持って言えた。神が働かれるから、ただじっと待つようにと。策を練るのでもなく、動くのでもなく、ただ待てと。人間的な動きを止めることだ。

私達はこれが大変難しい。事が起きると、自分を救うために、動き回り、走り回る。じっとしているより、その方が安心なのだ。目に見えない神を、ただ待ち望む事は難しい。又、それは、ただ単に、何もせず手をこまねいているのではなく、示された事はして、待つという意味だ。

ルツは自分のなすべき分を果たした。だからこそ、次にすべき事はそこで安息し、ただ神がされる事を、祈りの内に待てばよい。あなたにも、今なすべ事を果たし、後は、神を待ち望めと、言っておられるだろうか。
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神様がどんな約束をして下さっているか、その御心がわかったならじっと神様が働かれる時を信じてまとう。不安な思いはその都度祈り、待つ時もまた学ぼう。