2012年08月01日(水)

「主よ。そのとおりです。ただ、小犬でも主人の食卓から落ちるパンくずはいただきます」マタイ15:27

カナン人女性が、主に、助けを叫び求めた。「主よ。ダビデの子よ・・娘がひどく悪霊に取りつかれている」と。しかし、主は、無言であった。余りにも叫び求める母親に、弟子たちが閉口し、何とかしてくれるようにと願ったほどだ。そんな必死な母親に、主は「イスラエル以外には遣わされていない」と冷淡にも見える応答をされた。女性は異邦人であり、ダビデの子よ、と言う立場にはない。

主は正しい道筋に導いておられた。しかし女性は、尚もひれ伏し助けを求めた。すると主は「子どもたちのパンを小犬にやれない」と断られた。実は、主は彼女の信仰を試しておられたのだ。それに対し彼女は「主よ。その通りです」と認めた。怒りもすねもせず、不信仰に陥ることもせず、自分は異邦人であり、資格のない現実を、まさにその通りだと、へりくだってまっすぐに認めた。

しかし、そこで引き下がるのでなく、更に求めた。「小犬でも食卓から落ちるパンくずはいただく」と。女性は、与えられるはずのない救いだが、主はあわれみのお方と信じた。それゆえ主にすがりついた。主は、ここに拒否されても〃、尚も求める「信仰」を見られた。主はその信仰を賞賛され「あなたの信仰は立派です。願い通りになるように」と、娘は完全に癒された。「へりくだり」を教えられる。そして自らの立場を認め、しかし、まっすぐに、主は良くして下さると、尚も主を信じて行く「信仰」を教えられる。
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願いが叶わなければ次を求めて去って行くのではなく、主にのみ救いがあるとの強い確信で、どこまでもへりくだり主に叫びながらついて行こう。主は見ていて下さり、聞いていて下さる。