2012年10月04日(木)

「あの方は盛んになり、私は衰えなければなりません」ヨハネ3:30

ヨハネの弟子たちは、今まで、自分の師に向いていた皆の関心が、主イエスの方に向かって行く事を寂しく思い、妬ましく思った。皆の人気がどんどん主の方へ移って行く。師を思うゆえに、「みな、あの方のほうへ行きます」と訴える。しかし、ヨハネは「人は、天から与えられるのでなければ、何も受けることができない」と、神の主権を認めて、自らのおるべき場所に、満足しきっていた。

地位も名誉も、人からの人気や賞賛も、すべては天の配剤だと。
与えられたもので満ち足りていた。自分は花婿の友人であり、花婿が栄誉を受けることを喜ぶと。ヨハネは、自分が衰え、主イエスが栄えることを心から喜んだ。私たちの信仰人生には、時に、不測の事態が起きて、受け入れがたいような事が起こる。自分にとって不都合であり、嬉しくない事柄だ。

そんな時は、どう受け止めればよいのか。この世界を治めておられるのは神であり、完全な主権を持って支配しておられる。私たちを取り巻く状況も、すべて神のご計画による。偶然ではなく、不運なのではなく、たまたまそうなったのではない。完璧なご計画の内だ。人の思いと神の思いは大きく異なる。

時に自分の思う道が閉ざされる事がある。そんな時、人を妬んだり、寂しい思いがする。しかし、そこに神を認め、ご計画と受け止めて行く時、その中で、神の深い愛や配慮、取り扱いを真に経験して行く。そこでしか知れない主を経験して行く。
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自分の思いは際限なく溢れてくる。自分の満足ばかりを求めそうになる時「私は衰えなければなりません」の祈りを繰り返ししたい。神の深い愛のご計画を認めその下に満ちたりた心で安んじていよう。